GHSラベル（表示内容自社プリンター印字対応）

化学物質を複数取り扱うメーカーなどでは、製品アイテムごとに適切なGHSラベルが必要です。製品の種類が多いと、都度のラベル発注、各アイテムごとのラベル管理などの負担が増えてくるため、ベースのラベルを製造して、表示部分に関してはメーカーが自社プリンターで印字して対応したいというニーズがあります。

ユーザーが自社でプリンター印字できる仕様のGHSラベル

ラベルシール製作にあたってのお客様からのご依頼、条件の内容

• 法令を遵守した表示内容をユーザー側でプリンター印刷可能な仕様
• ユーザー企業が取り扱う製品に合わせた多品種小ロット対応
• ユーザー企業のプリンターに合う仕様であること
• 耐水性、耐久性などユーザーの要件、使用環境に適した紙と糊

以上に基づき、ロット、納期を確認のうえ素材、セパレーター、粘着材の選定と組み合わせを検討しました

多品種小ロット製品に

製品の種類が多く、各製品のロットが小さい場合、ベースラベルを用意しておいて、表示は自社プリンターで印字対応する方法は、コスト的にも、管理的にも効果的です。

ベースのラベルは企業ロゴ、種類識別のための色帯、枠線、固定文字などをあらかじめ印刷しておきます。

プリンター方式はいくつかあり、中でも熱転写ラベルプリンターが多く使用されます。このプリンターでもインクリボンを変えれば色を変えた印刷はできますが、同時に複数の色を印刷できません。リボン替えをして多色印刷するのは非現実的で非効率です。そのため、ラベル製造会社にて多色印刷したベースのラベルを作っておいて、メーカー側は表示部分だけをプリンターで印字するという方法をとります。

使用するプリンターに応じたラベル基材選定

使用するプリンターに応じて、ラベル基材は適切なものを選ぶ必要があります。

熱転写ラベルプリンターの場合、インクリボンにはワックス系、レジン系と材質の違うものがあり、ラベル基材に対してインクリボンを選択していく形となります。

ワックス系のインクリボンは紙系のラベルに適しています。レジン系は合成紙（ユポ）、フィルム系のラベルに適しています。ワックス系インクリボンはレジン系に比べ、やや耐久性に劣ります。
今回のオーダーでは、ラベル自体の耐久性を求められ、ラベル基材にはユポを使用して製造しています。ですので、メーカー側ではレジン系のインクリボンをご用意いただき印字していただくようになります。