日本酒ラベル・シール

蔵元の世界観やブランドイメージをラベル・シールで表現

どんなに美味しくても、材料や作り方にこだわっても、外見状は瓶に詰まった液体にしか見えず、外から違いが見えにくい日本酒。それだけにラベルを用いていかに購買者の目を引くか、造り手の世界観や、そのお酒のブランドイメージを表現するかは、販売戦略上とても重要です。

日本酒ラベル・シールは、お酒と購買者のファーストコンタクトの大切なツールとして、非常に重要な要素といえます。

■アート紙

印刷適性を上げるために、表面を顔料で塗工処理された紙。
塗工処理により表面に光沢感があり、平滑度（表面のすべすべ感）が高いラベル・シール用紙です。インクの吸い込み、滲みが抑えられ、鮮やかな色の表現にすぐれています。また、多少の水濡れならすぐ拭き取れ、大きなダメージを受けにくいことから日本酒をはじめ液体を入れる瓶のラベル・シールに多く使われます。

和紙

和紙の風合いと質感は、日本酒の高級感や造り手のこだわりを表現するのに向いています。

一方で和紙は、水を吸い込みやすく、冷蔵保存が必要な日本酒の場合、水滴による影響が懸念されます。その場合、和紙フィルムと呼ばれる、和紙の風合いを持ったフィルム系基材を使用します。
箔押し加工を組み合わせるなど、より高級かつスタイリッシュな演出効果を狙うのもおすすめです。

パール紙

ベースとなる紙の表面にパール顔料を塗工したラベル素材。
名前の通り真珠のようなキラキラした表面をしており、独特の光沢感があります。ギラギラした反射ではなく落ち着きのある光沢感のため、品のよさや上質感を演出でき、高級酒や女性をターゲットとした日本酒のラベルに使用されるケースが多いです。

ユポ

合成樹脂（プラスチック）を主原料に製造された紙です。
紙が持つ特徴（白さ、印刷適性）と、プラスチックが持つ特徴（耐久性、耐水性）を併せ持っています。

冷蔵保存する日本酒や、イベントでどぶ漬け（水をはったアイスボックスなどに製品を漬けること）販売する日本酒、ショップやレストランなどで冷やして提供するような日本酒のラベル・シールに適しています。

箔押し

マグネシウム、銅などの金属でできた版で、フィルムコーティングしてある箔を紙に押し当てて圧着させる加飾加工。
金・銀の他、青、赤などさまざまな色の箔があり、日本酒の高級感や特別感を演出するのに効果的です

ニス引き

印刷後のラベル表面にニスと呼ばれる樹脂製の液体を塗布、コーティングする加工。表面保護が主目的の加工ですが、加飾目的で用いる場合もあります。
商品名の部分だけニス引きをするなど、使い方次第で表現の幅を広げることができます。
ニスの種類には、光沢感のある「グロス」と、光沢を抑え落ち着いた仕上がりになる「マット」の２種類があります。